‘CD’ カテゴリーのアーカイブ

  
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良いお年を!

2010 年 12 月 26 日 日曜日

フィリア美術館は明日12月27日から来春3月18日までお休みいたします。

2010年も多くの皆様からお支えいただいて、展示やコンサートの場として着実に日々を重ねられてまいりましたことを心から感謝申し上げます。ありがとうございます。そして、2011年もどうぞよろしくお願いいたします。

来シーズンも様々な催しを企画中ですが、先ずは3月19日と20日は、武久源造さん演奏のオルガン・コンサートの開催を予定しています。
2010年2月に当館で録音した音源がCDとして発売されるのを記念した多彩なプログラムです(録音の様子はこちらの記事をごらんください)。
どうぞお楽しみに!コンサートの詳細は当ページでご案内いたしますので、冬休み中もぜひご覧くださいね。

では、どうぞよいお年をお迎えくださいませ。

酒井俊さんのCD『PLAYS STANDARD vol.1』『a few little things』

2010 年 12 月 2 日 木曜日

酒井俊さん*1が新しいCDを2枚同時にリリースしました。

酒井俊『PLAYS STANDARD vol.1 〜 無事についた?かしら、それだけがちょっとした心配です 〜』

酒井俊『PLAYS STANDARD vol.1 〜 無事についた?かしら、それだけがちょっとした心配です 〜』

酒井俊『a few little things』

酒井俊『a few little things』

先ず手にとって荒井良二さん*2によるジャッケットの素晴らしさに目を奪われます!さらにアルバムを開くと9点の描きおろしアートワークが小さな『画集』といった趣で構成されていて、うっとりすること間違いなし・・・。CDの盤面まで荒井ワールドが展開していますよ。帯に『みる、きく、同時』 とありますが、再生装置に挿入してplayボタンを押せば、まさに目と耳の至福のひとときとなりましょう。

酒井俊さんのCDと荒井良二さんの著作

酒井俊さんのCDと荒井良二さんの著作

酒井さんは歌い手ですが、噺家みたい!でもあります。スタンダードやトラディショナルな楽曲も酒井さんならではの歌の世界が展開していて、名人の古典落語を味わっているみたいなのです。
表情豊かな酒井俊の歌の世界をぜひ!酒井俊さんのCD『PLAYS STANDARD vol.1』『a few little things』は、当館でも販売しています。

*1
酒井俊さんは・・・
2009年9月27日(『谷中安規展』の最終日)に、フィリア美術館で歌っていただきました。
日々あちこちで数々のライブをなさっていますが、近いところでは甲府・桜座で12/19(日)に予定されいます。

1976 年、伝説のJAZZ CLUB「ミスティー」でジャズ・ヴォーカリストとしてデビューしセンセーショナルな反響を呼ぶ。
翌年レコードデビューするが、3年弱の活動を経て渡米し、歌手活動を休止する。その間に坂本龍一等との録音を含む、3枚のアルバムを残す。2年間のマンハッタンでの生活の後、帰国して結婚・出産・子育てと、歌いたいという思いとは無縁の充実した時間を過ごす。

しかし、子供が小学校に入る頃には再びステージに立つ決意をし、「愛燦燦」と「買物ブギ」の2曲の日本語の歌をレパートリーに入れて復帰後のライブから歌う。今では日本語の歌をジャズのライブハウスで歌うことは一般化しているが、当時は想像以上の困難を伴いながら歌い続けていた。それ以降もスタンダードを中心に、ジャンルを問わず自身の思いに忠実に歌いたい歌を歌い続け、阪神大震災の後に生まれた「満月の夕」と運命的な出会いを果たす。この「満月の夕」を歌い始めたときも周囲の風当たりは強く、一部では同じように歌い始めていた童謡と同じように色物として受け取られさえもした。しかし、その後何年にも渡って毎夜毎夜歌い続け聴衆とともに「歌」を育んできた結果、2003年には「満月の夕」が第45回日本レコード大賞企画賞を受賞するに至り、数回に渡るNHKテレビへの出演や連続ドラマへの挿入歌の提供等、メディアを通じても新たな聴衆を獲得してきた。
同時に、2004年辺りからそれまでの活動を見直し、新たな音楽と歌の可能性模索しながら従来の音楽のあり方から大幅に変化すべく、即興演奏や民族音楽の影響や古いトラディショナルへの傾倒を反映しつつ、音楽シーンを形成する豪腕演奏家たちと終わりのない共同作業へと移行している。これまで以上にジャンルの枠から自由になり、現在は“酒井俊の歌”としか呼べないような歌へと変貌を遂げる過程にある。その結果、都内近郊では音楽を聴き漁っている耳の肥えた聴衆に対しても強く訴求するようになり、以前から老若男女問わず受け入れられていた歌が、子供からお年寄りまで音楽を普段聞かないような方々にますます強力にアピールする歌へと変遷している。地方や普段ライブの行われないような場所で地域住民を前にして歌った後の客席の号泣と熱狂がすべてを物語っている。本人は、これからも呼ばれるがままに場所を問わず、全国どこへでも足を運び、歌い続けていく所存である。

以上、公式HP
より

*2
荒井良二さんは・・・
素敵な絵本をたっくさん描いておられます。フィリア美術館の喫茶室にも何冊か置いてありますよ。
物語の絵も素敵ですが、先日うらわ美術館(
2010年7月10日(土)〜9月5日(日)『荒井良二 スキマの国の美術館)で拝見したタブローも素敵でした。ギターを弾いたり歌ったりもされるとか・・・。まだ聴いたことはありませんがきっと素敵なことでしょう。。。

1956年山形県生まれ 日本大学芸術学部美術学科卒業。
イラストレーションでは1986年玄光社主催の第4回チョイスに入選。1990年に処女作「MELODY」を発表し、絵本を作り始める。1991年に、世界的な絵本の新人賞である「キーツ賞」に『ユックリとジョジョニ』を日本代表として出展。1997年に『うそつきのつき』で第46回小学館児童出版文化賞を受賞、1999年に『なぞなぞのたび』でボローニャ国際児童図書展特別賞を受賞、『森の絵本』で講談社出版文化賞絵本賞を受賞。90年代を代表する絵本作家といわれる。そのほか 絵本の作品に『はじまりはじまり』(ブロンズ新社)『スースーとネルネル』(偕成社)『そのつもり』(講談社)『ルフランルフラン』(プチグラパブリッシング)などがある。2005年には、スウェーデンの児童少年文学賞である「アストリッド・リンドグレーン記念文学賞」を授賞。「スキマの国のポルタ」で 2006年文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞を受賞。

以上、公式HP
http://www.ryoji-arai.info/より

ダミアン原田さんのCD『土佐路律奏心旅』

2010 年 8 月 25 日 水曜日

ダミアン原田隆文さん*1から新しいCD『土佐路律奏心旅』が届きました。
心の襞にしみいるように奏でられるチェンバロ*2の音・・・。15曲が収録されています。

ダミアン原田『土佐路律奏心旅』

ダミアン原田『土佐路律奏心旅』

このCDは、1992年にフィリア美術館で録音・発売されたアルバム『魂の音を求めて〜原田隆文の世界』を再編したものです。
ジャケットは、当館収蔵のエルジビエタ・ガウダシンスカの絵本原画『平和の国』から、花嶋美代子さん*3の野の花の水彩画に、装いも新たになりました。

『魂の音を求めて〜原田隆文の世界』

『魂の音を求めて〜原田隆文の世界』

収められた楽曲のうち『土佐路律奏』組曲は、原田さんがかつて暮らした高知での四国八十八カ所をめぐるお遍路さんたちとの出会いから着想を得て作曲したものです。
そして『魂の音を求めて〜原田隆文の世界』のリリース間もなく、ヨーロッパへ渡られたダミアン原田さん。さらに多くの出会いを得て、芽生えた様々な絆に促されて復刻することを決意されたそうです。

とくに2007年までオルガニストをつとめられていたサント・マリー・マドレーヌ大聖堂(フランス・ブルゴーニュ地方のヴェズレーにあります。ユネスコ世界文化遺産)は、スペインのサンチアゴ・デ・コンポステラへの巡礼の出発点であり、多くの巡礼者の思いに心ゆさぶられたのだとか。

「・・・私を育て、助けてくれた方々へ感謝をこめて私の心の宝物を差し上げたい・・・。『土佐路律奏』は私自身を支えてくれた大切な曲です。この曲を一生懸命生きて逝かれた世界中の友への鎮魂歌として捧げます。」(ライナーノーツより抜粋編集)

ダミアン原田さんのCD『土佐路律奏心旅』は、当館で販売しています。

*1
ダミアン原田隆文さんは・・・
福岡生まれ。国立音楽大学付属音楽高校打楽器科を経て渡欧、イタリアローマ教皇庁立教皇庁立ウルバノ大学布教神学科、国際カルメル会・テレジア大学霊性神学科、サンタ・チェチリア音楽院・パイプオルガン・チェンバロ科終了。ルジェーロ・ジェルリン、タチアナ・ニコラエワ、パードレ・ポニバチオ、ジョルジュ・シフラに指導を受ける。
ヨローッパ伝統楽器、シターでは、1999年にリヨンにて行われた、フランス・シター協会主催の即興演奏コンクールに参加、一位を得る。北ブルゴーニュ音楽祭では、パイプオルガンにてムソルグスキーの展覧会の絵全曲を演奏する。パリ・マレークレチアン音楽週間では、サン・ジャルベ教会のクープランオルガンを演奏する。フランス国立ギメ美術館主宰のコンサートに出演。フランスのラジオ、テレビでの演奏にも多く出演。一時、国立高知大学人文学部、県立高知女子大学の非常勤講師を務める。日本では、東京芸術劇場バリオホール、岡山県立オリエント美術館にてソロ、アンサンブルで出演。国内、国外において数多くの CDを録音する(『奇跡の泉、ルルド〜聖母マリアへの祈り〜』シター演奏、『時を超えて COMPASSION』オルガン演奏など)。2007年夏まで、エルサレム修道会の修道士として、フランス・ブルゴーニュ地方のヴェズレーにあるサント・マリー・マドレーヌ大聖堂(ユネスコ世界文化遺産・スペインのサンチアゴ・デ・コンポステラへの巡礼の出発点)のオルガニストをつとめた。
東京在住。

2009年開催のコンサート『LIVE!インドの夢』でもコト・モノコードをはじめ多彩な楽器の演奏を披露してくださいました。当日の演奏の様子はこちら

*2
使用楽器は・・・
フランス1769年 タスカン モデル レプリカです。1991年に石黒武生さんにより復元されたものを用いています。

*3
花嶋美代子さんは・・・
武蔵野美術大学卒業。南米やヨーロッパ各地を旅する。現在は八ヶ岳在住。油彩・水彩・ガラス絵など多岐に渡る表現で絵画を制作。木工家の花嶋忍さんと‘ART&CRAFT 花嶋’(フィリア美術館のお隣さんです)を主宰。ちなみにフィリア美術館の展示室や喫茶室でつかわれている木製の家具のほとんどは花嶋忍さんによるものです。

  
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