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旅の途上

2009 年 6 月 27 日 土曜日

6/24(水)の朝日新聞夕刊の『ニッポン人脈記』〈反逆の時を生きて〉に、渡辺眸さんが取りあげられました。眸さんは、1968年に学生らによってバリケード封鎖された東京大学安田講堂の内部を撮影しています(新潮社から出版された写真集『東大全共闘1968-1969』にまとめられています)が、その当時をふり返って書かれた記事です。

ギャラリートークなどで語っていましたが、眸さんにとって命あるものを写真におさめることはあまりに自然なことで、なぜ撮ったのか理由は説明のしようがないそうです。東京でもインドでも・・・。
そして、いまもまだ旅の途上なのだとか・・・。
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『渡辺眸 写真展 旅の扉』は7月5日(日)までです。
〈はじめも終わりもないような時空間〉を味わいに、どうぞお出かけください。

『渡辺眸 写真展 旅の扉』展 7/5まで

『渡辺眸 写真展 旅の扉』 7/5まで

‘インドの夢’の余韻

2009 年 6 月 10 日 水曜日

6/7開催のイベント『LIVE! ‘インドの夢’ 』の模様を、もう少し披露いたします。

第1部。
聖なる空間をつくった花びらとお香です。

聖なる空間をつくるための花びらとお香。Ganeshaガネーシャ神の姿も・・・

お香の傍らに小さなガネーシャ神がよりそっています

小田切淳子さんの南インド古典舞踊は、おおらかなインドの神様のスピリットに溢れていました。なかでもガネーシャ神は魅力的な神様です。

南インドでの音楽・舞踊プログラムの前は、ガネーシャ神に祈る歌で始まります。
ガネーシャは、シヴァ神と、パールヴァティ女神の息子。片方の牙が欠けた象の頭が特徴で、大きな耳と長い鼻、太鼓腹を抱えて一見ユーモラスな姿をしています。富と繁栄、学問、幸運を司り、インドでも人気の神様。
富の神として商人たちに、学問の神様として学生や学者に、障害を取り除く神として一般にも広く愛され、事の始めを司るため、「舞台を始めるとき」、「本を書きはじめるとき」、「商売をはじめるとき」・・・・など様々な「事始め」の場面で人々はガネーシャに祈るのだそうです。


第2部
終演後、ダミアン原田隆文さんがご来場の皆さんに楽器の解説をしてくださいました。

看取りの音楽にもちいられた楽器、プサルテリウムです。

プサルテリウム

プサルテリウムを弓で弾く原田さん

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厳かな空気をかもしだすチベッタンボールの響きは、多くの方の関心を集めました。

めずらしい楽器を手にとらせてくださいました

めずらしい楽器を手にとらせてくださいました

簡単そうに見えて、じっさいに音を出すのはなかなか難しいようです。

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第1部と第2部の会場の構成をかえる際、お客様にも椅子の移動などお手伝いいただきました。本当に有り難うございました。
小さな空間での小規模なイベントゆえ、ご参加くださる皆様のご協力をあおぎながら運営しております。これからも親密で味わい深い様々なイベントを企画してまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

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なお、最後にダミアン原田さんの近々の演奏予定をご案内いたします。

●『聖パウロ年の終わりに シターで聞くグレゴリオ聖歌とテゼの調べ』
6月13日(土) 午後2時~
会場:赤坂女子パウロ会聖堂 入場料:無料
お問い合わせ:ヤマテピアノ 電話03-3411-0745

●『アフリカ友の会 チャリティーコンサート あなたのとなりの人へ ひとつかみの愛を』
6月14日(日) 午後2時~
会場:カトリック赤羽教会 入場料:2,000円
お問い合わせ:NGOアフリカ友の会 電話03-3909-7114

6/7イベント『 LIVE! ‘インドの夢’ 』無事に終了しました

2009 年 6 月 8 日 月曜日

昨日、開催した『渡辺眸 写真展 旅の扉』の関連イベント 『LIVE! ‘インドの夢’ 』の模様をご報告します。

小田切淳子さん

花びらの結界のなかで踊る小田切淳子さん

先ず第1部は、小田切淳子さんによる南インド古典舞踊です。
舞台の結界として、蓮の形のキャンドルに灯がともされ、バラとシャクヤクの花びらが敷かれました。鮮やかな衣装、髪飾り、お化粧の小田切さんが登場すると、いつもの展示室とは思えない別世界が展開。特に、最前列のお席は床座でしたので、小田切さんの力強いステップが地続きに心身につたわったのではないでしょうか。
終演後、小田切さんは、渡辺眸さんの作品から得たパワーが踊りに反映されたと、おっしゃっていました。

ダミアン原田隆文さん

コト・モノコードを演奏するダミアン原田隆文さん

そして第2部は、ダミアン原田隆文さんによるコト・モノコード*1を中心とした様々な楽器の演奏です。
第1部の華やかで激しい踊りの世界から一転。プサルテリウム*2による生と死をつなぐ看取りのための音楽や、チベットのベルによる幻想的な調べ等、密やかな響きが会場をつつみました。

最後にパイプオルガンを演奏しました

パイプオルガンの演奏

最後はパイプオルガンの演奏でしめくくられました。少しずつ音量が増し、大きなうねりを感じる演奏に圧倒されました。

まったくイメージの異なる組み合わせのイベントでしたので、主催者としては大きな冒険でした。渡辺眸さんからこのコラボレーションのアイディアをうかがったときはためらいもありましたが、深い祈りに満ちた素晴らしいイベントとなりました。
お集まりいただきました皆様、またこの催しを支えてくださいました皆様、そして小田切淳子さんとダミアン原田隆文さん、渡辺眸さんに感謝申し上げます。本当にどうも有り難うございました。
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*1 コト・モノコードは、日本の琴にヒントを得てヨーロッパで生まれた楽器です。音楽療法にも用いられています。表面(上部)は、琴と同じ形状をしています。調律は チェンバロのピンと同じものが用いられていますが、原田さんは琴柱で調弦するそうです。弦は、金属線で出来ていて反対側(裏面)にも同一音で30本の共鳴弦が張られていますので、ときには盤を両手で挟むような格好で奏でます。

*2 プサルテリウムは、ルネッサンス時代の楽器です。琴の一種で、チェンバロの元になったものと言われています。原田さんは、細長い三角形の盤に金属弦が張られたものをヴァイオリンみたいに弓で演奏しました。

  
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