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学校の外

2010 年 5 月 18 日 火曜日

今日は地元の小淵沢中学校の一年生が「校外学習」で来館しました。

にぎやかに声をあげたり、「しーっ」と言ったり

にぎやかに声をあげたり、「しーっ」と言ったり

5,6人一組のグループに別れて、小淵沢町内の施設あちこちを自主的に見学しているようです。
何を感じながら数十分を過ごしたでしょうか。
美しい恐ろしい面白いかわいい?!
やわらかい心がいっぱい動いて、これからの良き日々の糧になりますように。

明野で『イギオヤジ展』を見てきました

2009 年 9 月 23 日 水曜日

ナンダコレ?
面白い!
ゴミ??
かっこいい!!

北杜市明野町で開催中の『イギオヤジ展 ~廃材パラダイスへようこそ~』をみてきました。
いろーんな気持ちがいっぺんに触発されますよ。

イギオヤジ展は小屋が目印

イギオヤジ展は小屋が目印(撮影:ゲストハウス空穂宿・女将)

イギオヤジことイギケンイチさんの生みだしたモノには、芸術(fine art)という言葉はあまり似合わないけれど、単なる手すさびとも呼べない、とにかく独自の世界が展開されています。

たとえば、イギガレージ(イギさんが経営していた駐車場。かつて静岡県清水市にありました)の屋根の断片。
風雨にさらされた痕(朽ちたり錆びたり・・・)に養生する(ペンキを塗ったり継ぎ足したり)イギさんの日々が凝縮されていて、特別な存在感を放っています。
既に取り壊されて数年が経っているイギガレージ。チラシ掲載写真からその佇まいをイメージするだけでワクワクした気持ちになります。あらかじめ失われていることで余計に焦がれてしまうのかもしれませんけどね。

そして、バナナハンガー(バナナを引っ掛けるハンガー)、夏みかん皮剥き道具、柄の長ーいオタマなどなど(ゲストハウス空穂宿のブログ参照
イギさんにとってはありふれた暮らしのちょっとした工夫の積み重ねなのでしょうが、そこには「そこはかとない(?)ただならなさ」に満ちあふれています。
既存のモノの成り立ちや考え方にしばられないイギさんの脱力系「生かすぞ」パワー、オリジナリティは圧巻ですよ。

芸術的価値を内包しつつぶっとばす(なんちゃって)
使える!イギグッズの販売もあります。


『イギオヤジ展 ~廃材パラダイスへようこそ~』
2009年9月18日(金)〜10月12日(日)
入場無料
キャンピカ明野 ふれあいの里
山梨県北杜市明野町浅尾5260-5
0551-25-4451

イギオヤジの世界を再構築した空間構成アーティスト
●水町克(スタジオKURI 主宰)
●窪田 ‘オジィ’ 隼也(ゲストハウス空穂宿 オーナー)
●井上和弥(Chu-Buru-DECO 代表)


関連イベント
中里和人スライドショー&トーク with KURI ライブ 』
2009年9月26日(土)
キャンピカ明野 ふれあいの里
20時~22時
2,000円(コーヒー付)


実りの季節 谷中安規‘かぼちゃ忌’

2009 年 9 月 8 日 火曜日

こんにちは
そこらじゅうの小さな秋を数えながら
「もういいよ!」と呼ばれるのを待っている鬼の子です。
「まあだかい?」
返事がないなあ・・・。さーて、誰から捕まえようかしらん。

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ご近所さんから、カボチャをいただきました。

おかぼちゃさま

アンキさんの装丁本コーナーのおかぼちゃ様 お供えみたいですね

薄く切ってお肉と炒めると美味しいそうですよ。でも、このマッキッキの黄色があまりにも美しいので、しばらく美術館のロビーに飾っておくことにしました。
皆さんの秋は食欲の秋ですか?芸術の秋ですか?

明日9月9日はアンキさん*の命日‘かぼちゃ忌’です。
八坂喜代さん(最晩年のアンキさんのお世話をしていた方です)のギャラリートークでの、ほんとうに最後の最後のアンキさんのお話を紹介します。

最晩年、すっかり動けなくなっていたアンキさんは、ある暑い日、八坂さんに「西瓜が食べたい」と言ったそうです。八坂さんはあちこち探しましたが、どこにも西瓜を見つけることができません。とにかくアンキさんに何かを持って帰ってあげたい一心で方々を歩き回ったあげく、ようやく葡萄を3房、求めることができました(あまりの嬉しさに動転して値段は忘れてしまったそうです)。
ほんとうにほんとうに暑い日で、日向に並べられていた葡萄も熱くなっていたので、冷たい小川の水で洗ってからアンキさんに届けると、ニコニコして受けとって、一つ一つゆっくり味わうように食べたのだとか・・・。

また、「9月になったら涼しくなって、きっと体調も良くなって、オカボチャ様も実るから、仕事に励みたい。佐瀬さん(八坂喜代さんの旧姓です)9月になったら教えてください」と繰り返し言っていたアンキさん。
しかしその言葉とは逆に衰弱していくアンキさんに対して、八坂さんは9月になってしまってからも本当のことを伝えることができずに、
「9月はまだ先だから、いまはゆっくり休んで体を治して」と声をかけたそうです。
そして、そのカボチャを口にすることなくアンキさんは亡くなったのです。

今年はカボチャの当たり年ですって。

* アンキさんとは、谷中安規(たになかやすのり 1897-1946) のことです。勝手ながら親しみを込めて呼ばせていただいております。

  
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