‘野鳥’ カテゴリーのアーカイブ

  
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シジュウカラ

2009 年 5 月 23 日 土曜日

ゴールデンウィークのはじめのことでした。
去年の秋からずっと玄関脇の木の下に伏せてあった素焼きの植木鉢(開口部直径=30cm 高さ=30cm)を、さすがに片付けなくては・・・と持ち上げたところ、

植木鉢の中には・・・

植木鉢の中には・・・

なんだかもやもやしたものが目に飛び込んできました。
厚さ5cmほどコケ・枯葉・動物の毛と思しきものがいっぱいに敷き詰められています。よく見てみると片側に鳥の羽が幾枚か、もう一方に小さな卵が6つくらい(?)のかたまりがあります。鳥の巣です!!!

すぐさま鉢をもどしてその場を離れ、玄関の柱の影から見守ることに・・・。
親鳥が巣を捨ててしまうのではないかと心配しましたが、10分ほど経過後、白黒の小さな塊がいきなり植木鉢の底の(この場合は天井部の)排水孔(直径=2.7cm)に飛び込むのが見えました。
シジュウカラでした。

シジュウカラ おとうさんとおかあさん

シジュウカラ おかあさん(左) おとうさん(右)

シジュウカラ 玄関番

シジュウカラ おかあさん 玄関にて

シジュウカラ 屋根の上

シジュウカラ おとうさん 屋根の上にて

それから3週間。勝手に親鳥の心境を味わいつつ、雨よけの簡易屋根などをしつらえて世話を焼いてきましたが、無事に昨日、飛び立っていきました。

巣立った跡

巣立った跡

巣立った雛は3羽でした。

シジュウカラはヒトの暮らしの近くで営巣するようです。郵便受けで巣作りしている様子がテレビで紹介されていたりしますね。天然の樹洞が少なくなっているせいだとか。
にわかに野鳥に思い入れてしまうきっかけとなりました。

ヒヨドリ

2009 年 5 月 18 日 月曜日

フィリア美術館が建っている場所は、もともと牧草地として開墾された草原でした。

開館した1990年当時は、広々とした平野に建物がぽつんとある、といった感じでしたので、四季折々の花や緑をたのしみに建物の周囲に少しずついろいろな 木を植えてきました。植えたばかりの頃はひょろひょろとした印象だった白樺や夏椿は、いまや立派に根を張り枝も茂って、小さな森をつくっています。

ヒヨドリ

ヒヨドリ (ベランダから撮影)

この小さな小さな森に、いろんな生き物たちが集います。
今日は、その中からヒヨドリをご紹介します。

ヒヨドリ.2

ヒヨドリ (喫茶室から撮影)

ヒーヨ! ヒーヨ! とひときわ目立つ鳴き声の持ち主で、一説によるとその鳴き声に由来してヒヨドリという名前がつけられたのだとか・・・(『山梨の野鳥』やまなし野鳥の会研究グループ 編:山梨日々新聞社より)。
色は全体に灰色を帯び、頬の褐色と頭頂部のぼさぼさした感じが目印(写真ではぼさぼさが目立っていませんが・・・)。体長は30㎝弱と大きめで、枝から飛び立つ様もバサバサッとなかなか派手なものです。
なんだか勇ましいと申しますか貪欲に飛び回っていますが、作物を荒らしたりするので農家での評判はあまりよろしくないようですね。
ちょうど繁殖期のいま、つがいでいるところをときどき見かけます。撮影時ももう一羽が近くにいたのですが、残念ながら写真におさめることはできませんでした。

  
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