< 1 .. 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 >
 
2009 年 5 月 18 日

ヒヨドリ

フィリア美術館が建っている場所は、もともと牧草地として開墾された草原でした。

開館した1990年当時は、広々とした平野に建物がぽつんとある、といった感じでしたので、四季折々の花や緑をたのしみに建物の周囲に少しずついろいろな 木を植えてきました。植えたばかりの頃はひょろひょろとした印象だった白樺や夏椿は、いまや立派に根を張り枝も茂って、小さな森をつくっています。

ヒヨドリ

ヒヨドリ (ベランダから撮影)

この小さな小さな森に、いろんな生き物たちが集います。
今日は、その中からヒヨドリをご紹介します。

ヒヨドリ.2

ヒヨドリ (喫茶室から撮影)

ヒーヨ! ヒーヨ! とひときわ目立つ鳴き声の持ち主で、一説によるとその鳴き声に由来してヒヨドリという名前がつけられたのだとか・・・(『山梨の野鳥』やまなし野鳥の会研究グループ 編:山梨日々新聞社より)。
色は全体に灰色を帯び、頬の褐色と頭頂部のぼさぼさした感じが目印(写真ではぼさぼさが目立っていませんが・・・)。体長は30㎝弱と大きめで、枝から飛び立つ様もバサバサッとなかなか派手なものです。
なんだか勇ましいと申しますか貪欲に飛び回っていますが、作物を荒らしたりするので農家での評判はあまりよろしくないようですね。
ちょうど繁殖期のいま、つがいでいるところをときどき見かけます。撮影時ももう一羽が近くにいたのですが、残念ながら写真におさめることはできませんでした。

2009 年 5 月 16 日

ぬくもり

朝からどんよりとしたお天気。お昼過ぎからは雨が降り出しました。

暖炉

暖炉

フィリア美術館は八ヶ岳南麓の中腹、標高1,000メートル弱のところにあります。
5月も半ばになったというのに今日の気温は10℃前後。重ね着でも肌寒いくらいなので、暖炉に火を灯すことにしました。

まず薪と焚きつけの小枝を組むことから始めるのですが、この薪のあしらい方次第で炎のまわり具合がぜんぜん違ってくるのです。
ある程度の隙間をとって薪を積むことが大切なのだと気づくまで、最初はなかなか上手に火を熾すことができませんでした。とにかく盛大に燃やしたくて薪をぎゅうぎゅうに詰めすぎてしまい、マッチを何本擦っても火が熾せず、ついムキになってマッチ一箱を使い切ってしまったこともあります。

館内のすみずみまでを暖めることはできませんが、炎の揺らぎにホッとぬくもりを感じていただけたら…と思っています。

2009 年 5 月 11 日

渡辺眸さんの旅

本展に『旅の扉』と名づけたのは渡辺眸さんです。

猿神 Monkey Planet

猿神 Monkey Planet

5/2にひらかれたギャラリートークでは、本展の主要モチーフである1972年のインド・ネパールへの旅のお話をうかがいました。

あまりに心や体に染みわたっている事柄について言葉にするのは難しいとおっしゃる眸さん。お話ししていただいた様々なエピソードをすこし強引にまとめるなら、旅とは、ある日、ある所で、寝て、起きて、歩き、水をくみ、仲間に逢い、別れ、猿に出逢い、蓮に出逢い、永遠に出逢い続ける‘いま’を受け入れていく時間の連続。眸さんが彼の地で過ごした日々は、生と死、過去と未来、日常と非日常など対立している事柄の融合をもたらしました。東京で暮らしているたった今も、まさにその旅のつづきを生きていると言えましょう。

旅の途中、眸さんが自然体で出逢った厳かで清らかな野生の猿たちの写真を、ご覧ください。

『渡辺眸 写真展 旅の扉』
2009年4月25日(土)〜7月5日(日)

  
 < 1 .. 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 >