2010 年 5 月 1 日

いれもの

現在ロビーで展示している穴山和幸さんの作品と日々むかいあいながら、今回の展示をクラフト作家というくくりにおさめてしまったことを省みています。

「陶芸を始めたての頃、土を練って作る工程を得て出来上がってくることが、
おもしろく新鮮だったのをなつかしく思います。
陶芸だけでなく何かを創造し造ることのおもしろさや難しさは今も変わりません。
すでに造られた物ではなく、自分の内にある新しい何かを見たいという思いと、
造ることの責任も感じる今日この頃です。」(穴山和幸)

何を容れましょうか

穴山和幸『組み合う形』

穴山さんは
お皿や杯などなどの
道具としてだけの陶器をつくっているのではありません。
かたちの追求。
そのかたちが
在るというだけで
見ている人が何かかきたてられるようなものをつくろうとしている、
というか穴山さん自身がとにかくつくらずにはいられないのでしょう。
穴山さんが生みだしたかたちに、わたしは何かしらの思いを抱いてしまいますが、
気持ちを入れておく器、道具と言えるかも知れませんね。


4月24日(土)〜5月11日(火)
おらんうーたん春の展覧会・八ヶ岳のクラフト作家たち
「穴山和幸 展」

遊び心のあるかたち‘オブジェ’や、使い心地の良い器の数々。
岐阜県出身。第48回日本版画協会展、第49回日本版画協会展、第15回日本現代日本美術展出品。1991年、三鷹市に環工房設立。1997年より、八ヶ岳に工房移転。個展・グループ展等実施。また自宅工房、ギャラリーにて器の展示販売と陶芸教室を実施している。
穴山和幸 環工房 公式サイトhttp://kan-koubou.jimdo.com/


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