2013 年 8 月 29 日 のアーカイブ

  

CD『ゴルトベルク変奏曲 / 塚谷水無子(ポジティフオルガン)』(Pooh’s Hoop)

2013 年 8 月 29 日 木曜日

 

オルガニスト・塚谷水無子さん演奏の、J.S.バッハ《ゴルトベルク変奏曲》のCDが、昨年にひきつづきリリースされます。

 

CD『ゴルトベルク変奏曲 / 塚谷水無子(ポジティフオルガン)』(Pooh's Hoop)

CD『ゴルトベルク変奏曲 / 塚谷水無子(ポジティフオルガン)』(Pooh’s Hoop)

 

CD『ゴルトベルク変奏曲 / 塚谷水無子(ポジティフオルガン)』(Pooh’s Hoop)

今回は、ポジティフオルガン(草苅徹夫 2004年製)をもちいた演奏です。
山梨県小淵沢町の草苅オルガン工房で、2013年の初夏、録音されました。

 

パイプオルガンに比べ、はるかに制約されたポジティフオルガンの響きの中で再現される《ゴルトベルク変奏曲》は短めのアーティキュレーションも伴い、それぞれの声部、特に低音部の動きが極めてクリアにきこえる。余分な装飾がそがれた分、塚谷水無子の心の「つぶやき」がいっそう、身近に伝わる。
(池田貞夫=音楽ジャーナリスト)

 

昨年2012年4月にオランダのハーレム聖バフォ教会の壮大・歴史的なクリスティアン・ミューラー・オルガン(1738年製)でレコーディングしたCD『ゴルトベルク変奏曲 / 塚谷水無子(ポジティフオルガン)』もたいへん素晴らしい演奏でしたが、この度のCDもまた違った味わいの美しい響きがパッケージされています。

 

レコーディング中、そして仕上がったマスターを聴きながら驚いたことは、 ポジティフ・オルガンで《ゴルトベルク変奏曲》を弾くことによって、楽曲のどの音も1音1音鮮明に聞えてくること。 それがゴルトベルク変奏曲という楽曲の美しい音、音の動き・旋律を、対位法の構造を、くっきりと見せてくれることだ。 とくに他の楽器では埋もれがちな左の、低い方の音が、旋律が確実に送り届けられる。「ここはこんなにも美しい旋律を奏でていたのか!」と驚いたりもする。 楽譜を眺めながらこのレコーディングを聴くとじつに楽しいのだ。
( 四方善郎=Pooh’s Hoop代表)

 

 

ただいまフィリア美術館の喫茶室で終日、再生しています(スピーカー:TANNOY Stirling)。
八ヶ岳南麓の秋の気配を感じつつ、フィリア美術館の喫茶室で聴く『ゴルトベルク』は、いっそう美しいですよ。

 

『ゴルトベルク変奏曲 / 塚谷水無子(ポジティフオルガン)』フィリア美術館の喫茶室で終日再生中(スピーカーはTANNOY Stirling)

『ゴルトベルク変奏曲 / 塚谷水無子(ポジティフオルガン)』フィリア美術館の喫茶室で終日再生中(スピーカーはTANNOY Stirling)

 

CDは、ジャケットのイメージから、
前回は黒盤で、今回は白盤との愛称で親しまれつつあります。

 

CD『ゴルトベルク変奏曲 / 塚谷水無子(パイプオルガン)』(Pooh's Hoop)

CD『ゴルトベルク変奏曲 / 塚谷水無子(パイプオルガン)』(Pooh’s Hoop)

 

「黒のゴルトベルクと、白のゴルトベルク。
この2枚のCDで、パイプオルガンの究極の魅力が表現できたのかもしれない。」
と、この度の成果を語る塚谷さん。

 

今後も「ゴルトベルクはライフワークとして弾いてゆきたい・・・」とのこと。

 

『バッハを知る バロックに出会う「ゴルトベルク変奏曲」を聴こう!』 塚谷水無子・著(音楽之友社)

『バッハを知る バロックに出会う「ゴルトベルク変奏曲」を聴こう!』 塚谷水無子・著(音楽之友社)

 

 

塚谷水無子さんの2枚のCD『ゴルトベルク変奏曲』と
著書『バッハを知る バロックに出会う 「ゴルトベルク変奏曲」を聴こう!』(音楽之友社)は
フィリア美術館でも取り扱っております。

あわせてお楽しみください。

 

また、塚谷水無子さんのディレクションによるコンサートが、2013年10月20日(日)にフィリア美術館で開催されます
今回は、日本バロック界若手ホープ・谷口洋介さん(テノール)と共演です。
塚谷さんの多彩な演奏を、ぜひ直に体感してください。

 

● 塚谷水無子 公式サイト Discography http://www.minakotsukatani.net/discs.html

● Pooh’s Hoop レーベル 公式サイト http://www.a30a.com/poohshoop/