‘音楽’ カテゴリーのアーカイブ

  
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『ハーピストたちが集う フィリア美術館の響き』 開催しました

2010 年 10 月 9 日 土曜日

5人のハーピスト、長澤真澄さん、渡辺かやさん、東海林悦子さん、井上 麗さん、西村光世さんによるコンサート『ハーピストたちが集う フィリア美術館の響き』が終了しました。

長澤さん 井上さん 東海林さん 西村さん 渡辺さん

長澤さん 井上さん 東海林さん 西村さん 渡辺さん

渡辺禎雄作品が飾られた第一展示室に美しいハープの音色が響き渡りました。
古典からオリジナル曲までを盛り込んだ多彩なプログラム。デュオやソロなど様々なかたちで進行し、終盤には5人そろっての演奏。圧巻でした。

あいにくの雨模様の中、たくさんのお客さまにお集まりいただきました。有り難うございました。

ダミアン原田さんのCD『土佐路律奏心旅』

2010 年 8 月 25 日 水曜日

ダミアン原田隆文さん*1から新しいCD『土佐路律奏心旅』が届きました。
心の襞にしみいるように奏でられるチェンバロ*2の音・・・。15曲が収録されています。

ダミアン原田『土佐路律奏心旅』

ダミアン原田『土佐路律奏心旅』

このCDは、1992年にフィリア美術館で録音・発売されたアルバム『魂の音を求めて〜原田隆文の世界』を再編したものです。
ジャケットは、当館収蔵のエルジビエタ・ガウダシンスカの絵本原画『平和の国』から、花嶋美代子さん*3の野の花の水彩画に、装いも新たになりました。

『魂の音を求めて〜原田隆文の世界』

『魂の音を求めて〜原田隆文の世界』

収められた楽曲のうち『土佐路律奏』組曲は、原田さんがかつて暮らした高知での四国八十八カ所をめぐるお遍路さんたちとの出会いから着想を得て作曲したものです。
そして『魂の音を求めて〜原田隆文の世界』のリリース間もなく、ヨーロッパへ渡られたダミアン原田さん。さらに多くの出会いを得て、芽生えた様々な絆に促されて復刻することを決意されたそうです。

とくに2007年までオルガニストをつとめられていたサント・マリー・マドレーヌ大聖堂(フランス・ブルゴーニュ地方のヴェズレーにあります。ユネスコ世界文化遺産)は、スペインのサンチアゴ・デ・コンポステラへの巡礼の出発点であり、多くの巡礼者の思いに心ゆさぶられたのだとか。

「・・・私を育て、助けてくれた方々へ感謝をこめて私の心の宝物を差し上げたい・・・。『土佐路律奏』は私自身を支えてくれた大切な曲です。この曲を一生懸命生きて逝かれた世界中の友への鎮魂歌として捧げます。」(ライナーノーツより抜粋編集)

ダミアン原田さんのCD『土佐路律奏心旅』は、当館で販売しています。

*1
ダミアン原田隆文さんは・・・
福岡生まれ。国立音楽大学付属音楽高校打楽器科を経て渡欧、イタリアローマ教皇庁立教皇庁立ウルバノ大学布教神学科、国際カルメル会・テレジア大学霊性神学科、サンタ・チェチリア音楽院・パイプオルガン・チェンバロ科終了。ルジェーロ・ジェルリン、タチアナ・ニコラエワ、パードレ・ポニバチオ、ジョルジュ・シフラに指導を受ける。
ヨローッパ伝統楽器、シターでは、1999年にリヨンにて行われた、フランス・シター協会主催の即興演奏コンクールに参加、一位を得る。北ブルゴーニュ音楽祭では、パイプオルガンにてムソルグスキーの展覧会の絵全曲を演奏する。パリ・マレークレチアン音楽週間では、サン・ジャルベ教会のクープランオルガンを演奏する。フランス国立ギメ美術館主宰のコンサートに出演。フランスのラジオ、テレビでの演奏にも多く出演。一時、国立高知大学人文学部、県立高知女子大学の非常勤講師を務める。日本では、東京芸術劇場バリオホール、岡山県立オリエント美術館にてソロ、アンサンブルで出演。国内、国外において数多くの CDを録音する(『奇跡の泉、ルルド〜聖母マリアへの祈り〜』シター演奏、『時を超えて COMPASSION』オルガン演奏など)。2007年夏まで、エルサレム修道会の修道士として、フランス・ブルゴーニュ地方のヴェズレーにあるサント・マリー・マドレーヌ大聖堂(ユネスコ世界文化遺産・スペインのサンチアゴ・デ・コンポステラへの巡礼の出発点)のオルガニストをつとめた。
東京在住。

2009年開催のコンサート『LIVE!インドの夢』でもコト・モノコードをはじめ多彩な楽器の演奏を披露してくださいました。当日の演奏の様子はこちら

*2
使用楽器は・・・
フランス1769年 タスカン モデル レプリカです。1991年に石黒武生さんにより復元されたものを用いています。

*3
花嶋美代子さんは・・・
武蔵野美術大学卒業。南米やヨーロッパ各地を旅する。現在は八ヶ岳在住。油彩・水彩・ガラス絵など多岐に渡る表現で絵画を制作。木工家の花嶋忍さんと‘ART&CRAFT 花嶋’(フィリア美術館のお隣さんです)を主宰。ちなみにフィリア美術館の展示室や喫茶室でつかわれている木製の家具のほとんどは花嶋忍さんによるものです。

「祈りのかたち」と響きあう音

2010 年 8 月 9 日 月曜日

8月7日のワークショップ「祈りのかたち」の後、特別なライブが開かれました。

大坪美穂さんの友人、高橋壌司さんと幸子さんによる即興演奏(石笛・土笛・石・太鼓など)です。
高橋さんは、作品が呼ぶ音をさがしてまっさらな気持ちで展示室に立ち、音楽を「つくらないように」心がけたそうです。

高橋壌司さん

高橋壌司さん

 高橋幸子さん

高橋幸子さん

高橋壌司さんは本展初日以来の来館でしたが、再度見た『海界』は前回とまるで違った印象でとても驚いたそうです。
こよりの数が増えたように感じたとか。

大坪さんは「こよりは生きているのかしらね」とおっしゃいました。
会期も半ばにさしかかって、空間に作品が馴染んできたのでしょうか・・・。

  
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